お墓の儀式について
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お墓に関する儀式について
お墓は、一説によると西方浄土への入り口とも言われています。お墓に「お骨」をお納めし、墓石に魂を込めることにより、単なる石がいわゆる「仏塔」として、人々が拝むことのできる対象となります。
したがって、お墓にお骨を納める時はもちろんですが、お魂が込められた墓石を「処分する」場合や「動かす」・「彫刻する」といったような場合にも、儀式を執り行います。
なお、お魂は棹石(仏石とも言う)に込められるとされていて、それ以外の部材(花立や水鉢、霊標など)を補修したり交換したりする場合には、儀式は不要とされています
ここでは、お墓に関連する儀式をご紹介します。
開眼式
新しく建立したお墓にお魂を入れる儀式を「開眼式」(「開眼法要」)といいます。もともとは奈良の大仏様などをはじめ仏像制作の最後の工程として、眼を書き入れ魂を入れることによって「仏像」となる、ということから来ています。
諸説ありますが、墓石は、人々がそれらに向かって手を合わせて拝むものですが、開眼式を執り行ってはじめて、単なる石の工作物に魂が宿り、拝む対象である墓石(仏塔)になると言われています。
また、「お墓を新たに作ることは徳の高いこと」とされていることから、「そのような徳のあることを成し遂げられておめでたい」ということになり、そのため開眼式は「めでたいこと」とされています。
開眼式を行うケース
- 墓石がなかったので新たに購入した場合
- 既存の墓石を新しいものに新調した場合
※基本的には、墓石一式を新しいものにした場合に、開眼式を行います。
※ご不明な場合は、法藏院までお問い合わせください。
墓石の開眼式にご用意いただくもの
墓花 基本的に生花。やや豪華にされる方も多いようです。 数珠 * ろうそく 朱ローソクもしくは普通の白いものでも可。 お線香 普段お使いのもので結構です。 お酒 日本酒・2合ビン1本程度 荒塩 茶碗1杯程度 紅白のおもち
もしくは
紅白饅頭小餅程度の大きさのもの3組程度 「海のもの」 わかめ・昆布・ヒジキなど、乾物2~3品。
※いりこやひものなどは不可。「山のもの」 大根・人参といった根菜類やキュウリやナスなどの野菜を2~3品・各1~3本程度
※古来から日本で食されているものが望ましいです。「里のもの」 みかんやリンゴ、柿など果物を2~3品・各3~5個程度
※古来から日本で食されているものが望ましいです。故人の好物 (納骨式も行う場合)
1~2品(生臭物はさけてください)
※8寸角の三宝2つにお供え出来る程度の量で結構です。
納骨式
納骨式では、新亡様のお骨とお魂をお墓にお納めし、皆で新亡様を偲びます。
なお大阪では、お骨が早く土に還るように骨壷から「さらし」の袋に移し替えてお納めするのが一般的です。(霊園の規則によっては、移し替えできない場合もあります)
入佛式
開眼式は、新品の墓石に魂を入れるという儀式ですが、入佛式は、移動や彫刻・補修などで一旦抜いた魂をもとの場所に入れ直すという儀式になります。ただし、新亡様(新仏様)の納骨が一緒に行われる場合は、納骨式の中で併せて行います。
墓石の入佛式にご用意いただくもの
墓花 基本的に生花 ろうそく 普段お使いのもので結構です お線香 普段お使いのもので結構です 故人の好物 1~2品。生臭物はさけてください ※普段のお墓参りでお供えされている程度の量で結構です。
閉眼式(お性根抜き)
お墓に入っているお魂を、抜きだす儀式を「閉眼式」(「閉眼法要」・「お性根抜き」)といいます。閉眼式を行うことによって、障りなく解体や移動をすることができます。実際には
- 墓石を処分する場合
- 墓石を引っ越しする場合
- 墓石を補修・クリーニングするため解体する場合
- 棹石(仏石)に戒名等を彫刻する場合
墓石の閉眼式にご用意いただくもの
墓花 基本的に生花 ろうそく 普段お使いのもので結構です お線香 普段お使いのもので結構です
※閉眼式については、参列していただくほうが望ましいですが、都合がつかない場合は参列者なしで行うこともよくあります。
※閉眼式(お性根抜き)をすべきかどうか判断がつかない場合は、工事の担当者の方に工事内容を確認のうえ、法藏院までご相談ください。
法藏院墓苑 指定石材業者様のご案内
法藏院墓苑での墓石工事・彫刻工事・納骨作業は、すべて下記指定石材業者の株式会社田中家様にお願い致しております。
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